研究テーマ Research News Details 言葉とコミュニケーション 人間はコミュニケーションによって社会を作り、言葉はその強力なツールとして気持を伝え人を動かします。これらの機能とその獲得の脳内基盤の解明は、人間理解と教育応用への貢献が期待されます。 202507.13 バイリンガルはL1とL2で同じ統語処理システムを共有しているのか?(国際学会口頭発表) Posted in 研究 バイリンガルがL1(第一言語)とL2(第二言語)の文を産出する際、統語的な情報はどのように統合されているのでしょうか。この統合的な処理は、単に表面的な語順の類似性に基づくものなのか、それともより深層的な抽象的統語表現に基づくものなのでしょうか。2025年に開催された言語科学会第26回年次国際大会(JSLS2025)において、「Neural Correlates of Cross-Linguistic Syntactic Priming in Sentence Production: Evidence from Chinese-Japanese Bilinguals」という題目で口頭発表を行いました。本発表では、中国語–日本語バイリンガルがL1およびL2の文を産出する際、共通の左前部中側頭回(left anterior MTG)を用いており、統語処理において同一の神経メカニズムを共有していることを初めて示しました。この処理は、単なる表層構造の類似性によるものではなく、深層的な抽象的統語表現に基づくものであることが明らかになりました。(Huang Qiang) 添付ファイル 一覧へ戻る 前の記事 一覧へ戻る 次の記事 研究テーマ 自己を創る脳価値はどこから生まれるか言葉とコミュニケーション災害と生きる力未来を拓く人間脳科学
バイリンガルがL1(第一言語)とL2(第二言語)の文を産出する際、統語的な情報はどのように統合されているのでしょうか。この統合的な処理は、単に表面的な語順の類似性に基づくものなのか、それともより深層的な抽象的統語表現に基づくものなのでしょうか。2025年に開催された言語科学会第26回年次国際大会(JSLS2025)において、「Neural Correlates of Cross-Linguistic Syntactic Priming in Sentence Production: Evidence from Chinese-Japanese Bilinguals」という題目で口頭発表を行いました。本発表では、中国語–日本語バイリンガルがL1およびL2の文を産出する際、共通の左前部中側頭回(left anterior MTG)を用いており、統語処理において同一の神経メカニズムを共有していることを初めて示しました。この処理は、単なる表層構造の類似性によるものではなく、深層的な抽象的統語表現に基づくものであることが明らかになりました。(Huang Qiang)