研究テーマ
Research News Details
未来を拓く人間脳科学
超高齢社会・災害の多発・スマート社会。環境や社会の変化は我々の生活や価値観をどう変えるのでしょうか。認知・脳科学の視点から、人間らしい生き方、技術や社会のあり方について未来への提言を目指します。
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超高齢社会・災害の多発・スマート社会。環境や社会の変化は我々の生活や価値観をどう変えるのでしょうか。認知・脳科学の視点から、人間らしい生き方、技術や社会のあり方について未来への提言を目指します。
これまでの研究で、摂食障害の患者さんと健康な方との脳には様々な違いがあることがわかってきましたが、被験者の数の少なさのために、全体として結果の再現性・確実性が低い傾向にありました。そこでこの研究では、多施設共同研究で被験者数を増やし、より頑健な知見を得ることを目指しました。国立精神・神経医療研究センターの関口敦先生の主導により、千葉大学・九州大学・京都大学・東北大学・産業医科大学で撮像されたMRIデータが集められ、体積が減少した脳部位はどこか・どの脳部位と疾患の重症度が相関するかを解析されました。東北大学では大学病院心療内科との協力のもと加齢医学研究所脳MRIセンターのMRI装置が用いて患者・健常者のデータを収集しました。
その結果が総勢32名の共著者から成る"Systematic reduction of gray matter volume in anorexia nervosa, but relative enlargement with clinical symptoms in the prefrontal and posterior insular cortices: a multicenter neuroimaging study"という論文としてMolecular Psychiatry誌に掲載されました(濱本)。
https://doi.org/10.1038/s41380-023-02378-4