研究テーマ
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言葉とコミュニケーション
人間はコミュニケーションによって社会を作り、言葉はその強力なツールとして気持を伝え人を動かします。これらの機能とその獲得の脳内基盤の解明は、人間理解と教育応用への貢献が期待されます。
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人間はコミュニケーションによって社会を作り、言葉はその強力なツールとして気持を伝え人を動かします。これらの機能とその獲得の脳内基盤の解明は、人間理解と教育応用への貢献が期待されます。
人間は実生活の中で、言語の形や意味、話者の行動や意図など、複数の信号を統合して言語を学習しています。しかし、成人の第二言語(L2)の社会的学習の基盤となる神経基盤については、ほとんど知られていません。本研究では、翻訳や暗記を中心とした教室における外国語学習と人とやりとりする場面から言葉を学習することがどのように異なるのかをfMRI用いて検証しました。その結果、人とやりとりする場面から言葉を学習すると、感覚・情動・社会認知システムが言語学習を支え、伝統的言語学習よりも、概念記憶の定着を促進することが明らかになりました。さらに、学習初期に運動と社会認知脳領域のような非言語システムの関与の度合いが高いことが言語習得の成功を予測することも初めて発見しました。研究結果は、Brain and Languge に出版されています。 (鄭)
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0093934X20301334