研究テーマ
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言葉とコミュニケーション
人間はコミュニケーションによって社会を作り、言葉はその強力なツールとして気持を伝え人を動かします。これらの機能とその獲得の脳内基盤の解明は、人間理解と教育応用への貢献が期待されます。
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人間はコミュニケーションによって社会を作り、言葉はその強力なツールとして気持を伝え人を動かします。これらの機能とその獲得の脳内基盤の解明は、人間理解と教育応用への貢献が期待されます。
私たちの日常生活では「褒める」ことがありますが、その中には「真の褒め言葉」と「お世辞」の2種類があります。多くの分野で、この2つの効果の違いや同等性が議論され、結論が分かれていました。また、褒め言葉の効果の個人差が考慮されることも多くありませんでした。今回のfMRI研究では、「賞賛獲得欲求」という個人特性に着目しながら、真の褒め言葉やお世辞を受け取ったときの脳活動を調べました。真の褒め言葉は、お世辞よりも脳の「報酬系」を活性化しました。一方、「賞賛獲得欲求」が高い人は、低いパフォーマンスのときに真の褒め言葉をもらうと、注意を司る頭頂溝の活動が低下することがわかりました。これらの結果から、真の褒め言葉は報酬価値が高いものの、「賞賛獲得欲求」特性の強い人は真の褒め言葉を抑制的に捉える個人差が示唆されました。(藤原)
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