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202509.07 孤独感の高い人における社会的プレッシャーが顔の感情認識に及ぼす影響とその神経メカニズム(日本心理学会ポスター発表) Posted in 研究

孤独感の高い人は、偏った認知過程により社会世界を脅威的に捉え、対人交流を回避する傾向があります。しかし、孤独感の高い人が他者の感情をどのように認識するかについては、先行研究で一貫した結果が得られていません。その中には、孤独感の高い人は十分な認識能力を持っているものの、社会的プレッシャー下ではその能力を発揮できないとする報告もあります。現在のところ、こうした社会的プレッシャー下における認識失敗の神経メカニズムはまだ明らかにされていません。
本研究では、先行研究の行動結果を部分的に再現し、悲しい表情の認識正確さが孤独感そのものではなく、孤独感と社会的プレッシャーの交互作用によって予測されることを確認しました。また、顔処理や脅威処理に関連する脳領域において活動の違いも見出しました。これらの成果を「孤独感の高い人における社会的プレッシャーが顔の感情認識に及ぼす影響とその神経メカニズム」というタイトルのポスターにまとめ、2025年9月5日〜7日に開催された第89回日本心理学会大会にて発表しました。
学会期間中には、国内外の研究者と交流して連絡先を交換したほか、ポスターセッションを通じて、自身の研究テーマからは離れているものの心理学分野において興味深いテーマについても議論する機会を得ました。
(デニルソン ブリリアン)

日本心理学会第89回大会
https://pub.confit.atlas.jp/ja/event/jpa2025

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