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202306.01 第二言語習得における明示的文法知識と暗黙的文法知識のインターフェース(論文出版) Posted in 研究

第二言語(L2)習得における明示的文法知識から暗黙的文法知識への変化を理解するためには、暗黙的知識を必要とする有効なタスクの開発が必要です。しかし、言語活動でよく使われている課題がどのような認知処理を促進させるのかは、行動学的手法のだけで検証することは難しいです。この限界を克服するため、本研究では、機能的磁気共鳴画像法(fMRI)を用いて、日本に住む日本語の上級L2話者が模倣発話課題を行う際の脳活動を検討しました。その結果、求められている認知活動の種類、学習者の言語習熟度のレベルによって明示的知識と暗示的知識の関与の度合いが変わることがわかりました。本研究は、行動的研究手法だけでは検証が難しい問題を脳科学的手法と融合することで、学習者の脳内で暗示的・明示的知識の関与の度合いが変化していることを初めて発見した点で、研究の学問的意義が高いと言えます。この研究成果は Research Methods in Applied Linguisticsに出版されました。(Jeong)
論文: 
fMRI reveals the dynamic interface between explicit and implicit knowledge recruited during elicited imitation task

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