MENU
  • A
  • A
  • A

ニュース

News

202402.01 津波避難意思決定に寄与するリスク認知態度と個人因子の関係(論文掲載) Posted in 研究

沿岸部では地震発生時、発生する恐れのある津波から避難行動を取る必要がありますが、その際に、ヒトはさまざまな情報に基づき、災害のリスクに評価し、反応し、避難行動を起こしていると考えられます。これまで、その意思決定の際に災害のリスクを評価する態度、災害のリスクへの反応しやすさ、そして情報のタイプがどのように影響を与えているのかについて明らかにされていませんでした。また、これらの因子が、各個人の性格特性(Big 5, 生きる力Power to Live)とどのように関連しているのかも、解明されていませんでした。
本研究では、2つの情報タイプにより構成される津波避難シュミレーション課題を開発し、オンライン実験を行いました。実験から、リスク感受性(risk-sensitive atittude)、リスクを精査する態度(risk-scrutinity attitude)、数値的情報より感覚的情報にリスクを感じる傾向が独立して避難意思決定に寄与していることを解明しました。また、前2者は実際の災害で津波避難促進的な性格特性(Emotion regulation, Leadership)と関連していることも明らかにしました。
この結果は、Journal of Disaster Research 特集号Special Issue on Literacy for Disaster Resilience: Building a Societal Capacity for Reducing Disasters Due to Earthquake and Volcanic Eruptionに掲載されました。(田久保)
https://doi.org/10.20965/jdr.2024.p0081

添付ファイル