この研究成果は、2025年10月10日にロンドンで開催された International Society of Pain and Neuroscience(ISPN 2025) にて、「Trait Modulation of Pain-Related Resting-State Connectivity: The Role of Pain Catastrophizing」という題目で発表しました。臨床色の強い学会で、研究成果をどのように実際の治療へ応用するかをめぐって活発な議論が交わされ、多くを学ぶ機会となりました。初めての電子ポスター形式での発表を通して、多様な研究者と意見を交わすことができ、非常に刺激的で充実した経験となりました。(暢)
人によって「痛みの感じ方」は異なります。その違いには、身体的な要因だけでなく、「痛みに対する破局的思考(Pain Catastrophizing:PCS)」と呼ばれる、痛みを過大に受け止め「もうだめだ」と感じやすい心理傾向も関係しています。
本研究では、この破局的思考が脳に与える影響をfMRIで調べました。結果、PCSが高い人ほど、痛みの感情的側面に関わる前帯状皮質(ACC)と扁桃体(amygdala)の結びつきが強いことが分かりました。このことから、痛みのつらさは感覚だけでなく思考や感情にも左右されることが示されました。本研究は、慢性痛の理解や心理的支援の方向性を考えるうえで手がかりとなります。
この研究成果は、2025年10月10日にロンドンで開催された International Society of Pain and Neuroscience(ISPN 2025) にて、「Trait Modulation of Pain-Related Resting-State Connectivity: The Role of Pain Catastrophizing」という題目で発表しました。臨床色の強い学会で、研究成果をどのように実際の治療へ応用するかをめぐって活発な議論が交わされ、多くを学ぶ機会となりました。初めての電子ポスター形式での発表を通して、多様な研究者と意見を交わすことができ、非常に刺激的で充実した経験となりました。(暢)
https://aspnpain.com/international-society-of-pain-and-neuroscience/