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202403.12 相性のいい人はどんな人?(論文出版) Posted in 研究

初対面でのコミュニケーションにおいて、ある人が親しみやすいと感じられる一方で、別の人がそうでない場合があります。この親しみやすさは一般的に、個人の性格、過去の経験、嗜好などの多様な要因に起因するとされています。しかし、富山大学の池田博士(筆頭著者)と野澤教授と共に行った最近の研究から、人間関係の初期の印象が実際には脳の神経回路の相似性にも根ざしている可能性が示唆されました。

この研究では、初対面の人同士の会話の満足度が、事前に測定された脳活動のパターンに基づいて予測できるかどうかを検証しました。機能的磁気共鳴画像法(fMRI)を用いて、参加者が何もしていない安静時(レスティングステート)の脳内の機能的連結パターンを分析し、この脳の連結性のパターンの類似性が後程の会話の成功度を予測する重要な因子であることを明らかにしたのです。この結果は、人間関係の形成初期段階において、私たちの脳の構造的・機能的な相似性が、直接的な交流の質や成果を左右する基盤的な要因となり得ることを示唆しています。この研究は、対人関係の形成における脳科学的メカニズムの理解を深め、直接的なコミュニケーションの成否を予測する新たな科学的アプローチを提供します。この研究成果は、Scientific Reportsに出版されています。(鄭)

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